香港での保険制度

中山 祥一(なかやま しょういち)
  • NNI Insurance Brokers(H.K)Co.,Ltd. 取締役
    中山 祥一(なかやま しょういち)
    1967年生まれ。 日系大手保険会社からNNIグループに参加。損害保険、生命保険、MPF等を取扱う保険ブローカー、NNI Insurance Brokers(H.K)Co.,Ltd.責任者。特定の保険会社にとらわれる事なく、顧客の立場で各種保険のアレンジ、リスクマネジメント等を手掛ける。日本と香港の保険を熟知しており、両方の長所を組み合わせたアドバイスが好評。日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定ファイナンシャル・プランナー。
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従業員に関する保険

MPF(Mandatory Provident Fund)強制積立年金

MPF(強制積立年金)は、確定拠出型の年金制度で、毎月の給与から労使双方が5%をTRUSTEE(信託会社)に積立てます。TRUSTEEは積金局(強制性公積金計劃管理局)の認可を受けた信託会社です。すべての企業がMPFへの加入を義務付けられており、正社員のみならずパートタイム社員にも適用されます。もし正当な理由無く積立を行わず有罪となった場合は、罰金HK$100,000の罰金かつ懲役6ヶ月の禁固刑が経営者に科せられますのでご注意ください。

MPFの概要
  • ・すべての企業は、MPFに加入する義務がある。
  • ・登録、管理、運営は、すべて雇用主と信託会社の責任で行われる。
  • ・信託会社は雇用主が選択するが、積立金の運用方法は従業員が自由に選べる。
  • ・積立金は企業の拠出分も含め、すべて従業員の財産として扱われる。
  • ・従業員が転職した場合は転職先の企業にMPFは移管される。
  • ・MPF法の法令違反についての罰則規定は非常に厳しい。
MPF積立額
対象給与※雇用主従業員
※対象給与とは、基本給、残業手当、ボーナス、交通費、住宅手当など、すべての所得。
〜HK$4,999 最低5% 免除
HK$5,000〜20,000 最低5% 最低5%
HK$20,000〜 拠出限度額HK$1,000 拠出限度額HK$1,000〜

労災保険

香港では、労災保険は強制保険です。違反して無保険であった場合には、最高HK$50,000の罰金および2年の懲役が科せられます。雇用主は保険会社によって作成された付保内容を明記した保険通告(Notice of Insurance)を、職場内に掲示しなければなりません。この保険は、従業員が業務上の災害によって身体に傷害を被った場合、香港の労災条例に基づく補償金と雇用主が民法上の責任をもった場合の使用者賠償責任、それに要する訴訟費用・弁護士費用等を填補します。

メディカル保険

現地従業員のための医療保険です。香港には健康保険がないため、多くの日系企業が従業員に対する福利厚生のひとつとしてこの保険に加入しています。香港のみならず全世界有効で、基本カバーの内容、各種オプションの追加等、社内規則に合わせてすべてオーダーメイドで設定することができます。

海外旅行損害保険

香港で日本人が安心して治療を受けられる病院、クリニックの治療費は高額なため、万が一のケガや病気で入院した時などは、医療費の負担は大きいものになります。そこで日本人従業員の医療費をカバーする保険として、多くの日系企業が香港在住用海外旅行傷害保険に加入する傾向にあります。

団体生命保険

日本では、多くの企業が採用している団体生命保険ですが、香港においても近年ニーズが高まっています。従業員が亡くなった場合には、弔慰金や長期服務金などが発生します。これらの急な出費を抑えるために、香港でも団体生命保険を活用する企業が増えてきました。一定の役職以上の社員のみ加入するなどの設定が可能です。

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